このたび、第14回日本難病医療ネットワーク学会学術集会を、2026年10月30日(金)・31日(土)の2日間にわたり、主会場を函館市民会館、副会場を函館アリーナとして開催する運びとなりました。難病医療に携わる多職種が集う本学会の学術集会を担当させていただくことを、大変光栄に感じております。
本学術集会の前身である第9回日本難病医療ネットワーク研究会が北海道医療センター 土井静樹先生を会長として札幌市で開催されて以来の北海道での開催となります。歴史と文化、そして豊かな自然に恵まれた函館の地で、全国から多くの皆様をお迎えし、難病医療の未来について議論できることを、心より嬉しく思っております。
わが国は急速な高齢化社会を迎え、脳卒中や認知症をはじめとする神経疾患を含む難病医療へのニーズは、これまで以上に高まっています。一方で、臨床研究の進歩により新たな治療法が次々と生まれる中、医療・福祉・社会保障の持続可能性や、地域における医療提供体制のあり方が改めて問われています。
こうした背景を踏まえ、本学術集会のメインテーマを「あなたのそばに 〜 難病医療」といたしました。この“あなた”は、患者、患者家族、医療者、一般市民を意味し、それらのすべてに寄り添いながら展開するような難病医療体制が理想であろうという考えに基づくものです。超高齢化社会において、専門医療と地域医療、医療と生活、研究と臨床をどのようにつなぎ、そしてどのように患者さんや医療者あるいは一般市民、一人ひとりの「そばにある医療」を実現していくのかを、改めて考える機会にしたいと考えています。
本学術集会では、医師のみならず、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、保健師、臨床心理士、認定遺伝カウンセラー、ソーシャルワーカーなど、難病医療を支える多職種の皆様とともに、実践的かつ学際的な議論を深めていただければ嬉しく存じます。さらには、難病医療の社会的役割について、広く市民のみなさまと共有する場としたいとも考えています。
本学術集会が、難病医療ネットワークのさらなる発展と、患者さん・ご家族に寄り添う医療の実現につながることを願っています。
魅力あふれる街、函館にて多くの皆様とお会いできることを、心より楽しみにしています。
日本難病医療ネットワーク学会学術集会 会長
北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野神経内科学教室 教授
矢部 一郎